血栓性静脈炎(静脈血栓症)

血栓性静脈炎(静脈血栓症)

今回は、血栓性静脈炎(静脈血栓症)についてです。

浮腫み(むくみ)というのは、身体の一部、もしくは全身のあちこちに生じます。局部的な浮腫みのとき、血管(静脈)が浮き上がっているかどうかを手がかりにして、浮き上がっていない場合は「血栓性静脈炎(静脈血栓症)」、浮き上がっているときは「下肢静脈瘤」が疑われます。

血栓性静脈炎(静脈血栓症)のときは、足の腫れや、皮膚が紫色に変色するなどの症状が見られます。
一方、下肢静脈瘤のときは、足が重だるく、痛みを伴います。どちらも循環器又は外科を受診することが大事です。


◆血栓性静脈炎(静脈血栓症)

血栓性静脈炎(静脈血栓症)とは、静脈のなかに血液のかたまりができ、静脈が詰まってしまう病気です。この血液のかたまりが「血栓」です。血栓ができる場所は、皮膚に近い表性静脈と、筋肉の中を通る深在性静脈にわかれます。これらの病気は、男性よりも女性に多いとされ、年齢は男女とも20?40歳代に集中しています。

皮膚に近い部分に血栓ができる、「表性静脈」のときは、皮膚が静脈に沿って赤く腫れ、痛みを伴います。一方、深在性静脈に血栓ができたときは、足全体もしくは太ももやふくらはぎに痛みが生じます。チアノーゼといい、皮膚が紫色になることもあり、浮腫みが生じます。

深在性のとき、放っておくと浮腫みが取れなくなってしまい、皮膚や皮膚の下にしこりができ、さらに肺塞栓症を引き起こす原因ともなりかねませんので、血栓を溶かす薬を用いるか、血栓を取り除く手術を行います。