特発性浮腫

特発性浮腫

今回は、「特発性浮腫」についてです。

浮腫み(むくみ)は、血液中の水分が血管の外に出てたまった状態です。これらの水分は重力の影響を受けますから、立っているときにはまず両足が浮腫みます。

浮腫みは、色々な原因から生じます。腎臓や肝臓の障害、心不全、そのほか内分泌代謝系の異常など、です。しかし、浮腫みのなかには、こういった原因となる病気がないにもかかわらず、生じるものがあります。それが「特発性浮腫(とくはつせいふしゅ)」です。

特発性浮腫は、比較的中年の女性に多く見られます。
原因は定かではありませが、起立時にレニンーアルドステロン系が過剰反応を起こすことが原因ではないかとも考えられます。

長く立っていると両足に浮腫みが生じ、横になって安静にしている浮腫みが消えます。もともと低血圧がある人や、ホルモンバランスが乱れている人に生じることが多いようです。そのため低血圧があれば、血圧を上げる薬(昇圧剤)を用いることもあります。

その他、基本的には、水分や塩分の過剰摂取をひかえることが大事です。また立位での作業をできる限り少なくすることも効果が期待できます。利尿薬を用いることもあります。心理的な要因が関与していると考えられるときには、精神安定剤や鎮静薬の服用を試みることもあります。

ただし、身体の水分量は毎日変動します。体重管理をしっかりし、1キログラム以内の増減ならば、正常範囲内であると考えてよいと思われます。それ以上の増加があるときには、思いもかけない病気の兆候かもしれませんので、医師の診断を受けましょう。