心不全のときの浮腫み

心不全のときの浮腫み

今回は、心不全のときの浮腫みとその対策についてです。

心不全のときの浮腫みとその対策色々な心疾患が原因で心臓の収縮力が弱まり、身体のあちこちの臓器や組織に必要十分な血液を送りだすことができなくなった状態を「心不全」といい、身体の静脈に血液のうっ滞が起こります。この状態を「うっ血性心不全」といいます。

うっ血性心不全になると、全身の臓器や組織への血液の供給が不足し、肺や静脈系のうっ血が生じます。そのため色々な症状が出てきます。なかでもよく見られる症状のひとつが、全身の浮腫、すなわとち「浮腫み」です。

浮腫みは、血液中の水分が血管の外に出てたまった状態です。これらの水分は重力の影響を受けますから、立っているときにはまず両足が浮腫みます。また寝たきりの患者さんのときは、腰や背中にも浮腫みが生じることがあります。やがてこれらの浮腫みは、全身におよぶようになり、肋膜腔(ろくまくくう)に水分がたまることもあります。

浮腫みが進むと、体重が増加し、疲労感や倦怠感が強くなります。肺に浮腫みが生じた状態が「肺水腫」です。空気が出入りする呼吸器に水がたまってしまった状態で、呼吸が著しく妨害します。肺水腫は、急に発作として生じることがあり、きわめて危険な状態です。

心不全を悪化させる要因のなかには、塩分や水分の過剰な摂取があります。特に浮腫みがあるときは、水分の摂取を控え、1日500〜1000ミリリットルくらいを目安にします。塩分については、症状に応じて4段階にわかれ、10グラム以下、7?8グラム以下、5グラム以下、3グラム以下、とされます