うっ血性心不全と浮腫み

うっ血性心不全と浮腫み

今回のテーマは、「うっ血性心不全と浮腫み」です。

全身のあちこちに浮腫みが生じ、しかも立っていると足が、横になっている背中がむくむ、というようにそれが体位に関係があるときで、呼吸困難などの症状があるときには、「うっ血性心不全」が疑われます。うっ血性心不全は、中高年以降、老年者に比較的多い疾患とされます。

◆「うっ血性心不全」とは?

心臓は、収縮して血液を拍出し、もとに戻る場合に上流の心房を通った血液が心室に流れ、それに伴って肺動脈や大動脈から血液が心臓に戻るという仕組みです。ところが、色々な心疾患が原因で心臓の収縮力が弱まり、身体のあちこちの臓器や組織に必要十分な血液を送りだすことができなくなった状態を「心不全」といいます。心不全になると、身体の静脈に血液のうっ滞が起こります。この状態を「うっ血性心不全」というのです。

◆うっ血性心不全と浮腫み

うっ血性心不全になると、全身の臓器や組織への血液の供給が不足し、肺や静脈系のうっ血が生じます。そのため色々な症状が出てきます。
最もよく見られる症状は、呼吸困難や肺浮腫、および全身の浮腫です。浮腫というのは、いわゆる「浮腫み」のことです。浮腫は、肺静脈、抹消静脈の内圧の上昇と拡張によって、血管内の水分が血液外の組織に浸出したことが原因です。また腎臓が、逆に水分とナトリウムの排泄を少なくしようとする、つまり尿の量を少なくするということですが、そのようにホルモンや神経系を介してコントロールするためにますます浮腫みが増強するのです。